スイスの公用語をご存じだろうか。周りの人間に聞くと、いろんな答えが
帰ってくるのだが、スイス語なんてのは、もちろんない。
スイスに国境を接している国を考えればすぐわかる。とはいっても、こちらも
さまざまな珍回答が返ってくるので、何とも言えないのであるが。
Confoederatio Helvetica、つまりスイス連邦と国境を接しているのは、
北から反時計回りに、ドイツ、フランス、イタリア、オーストリア、
リヒテンシュタインである。このうち、オーストリアとリヒテンシュタインの
公用語はドイツ語であるから、ドイツ語、フランス語、イタリア語地域と
接している。これら言語は国境を越えてスイス国内でも話されているので、
そのままスイスの公用語となっている。
もう一度、スイスの公用語をご存じだろうか、という質問をぶつけてみよう。
ヨーロッパの地理や歴史に多少なりとも知っている人なら、ドイツ語と
フランス語とイタリア語の3つを挙げる。しかしこれでは完全な正解に
ならない。スイスの公用語は実は4つあって、残りの一つがタイトルに挙げた、
ロマンシュ語という言語だ。
知っている人はこの4つをスラスラ挙げてしまうのだが、ロマンシュ語が
いったい何者かを知る人は少ない。雀もその一人で、ロマンシュ語という
言語の存在を知っている程度。
そこで、早速調べてみる。
ロマンシュ語はその名の通り、ロマンス語派に属する言語である。つまり
フランス語やイタリア語とは姉妹関係にある。文章を見ていると、他の
ロマンス語の知識があれば、意味が取れそうな感じである。ただ聴き取りと
なると、ちょっと感じが違って難しいようにも思うが、それは不勉強な
雀だけの現象か…。
スイスの南東部にグラウビュンデン州があって、ロマンシュ語はそこで
話されている。ロマンシュ語の話者の数は3万人だそうで、スイス全体の
人口からすると、0.5%にしかならないという。その存続が危ぶまれている
言語のひとつである。
そういえばこのグラウビュンデン州には雀も行ったことがある。まぁ、そこは
ドイツ語地域で、ロマンシュ語とは関係のない場所だった。